アクセス解析ツール「リサーチアルチザンライト」の使い方

リサーチアルチザン ライト(Research Artisan Lite)は、無料で使えるオープンソースのアクセス解析ツールです。自サーバー設置タイプで、リアルタイムで解析ログを取得できる特徴を活かした、Web運用に便利な使い方を解説します。

リサーチアルチザンを使うには、サーバーへのソフトのインストールと、Webページへの解析タグの貼りつけが必要ですので、まだの場合は次の記事を参照して実施してください。
『アクセス解析ツール「リサーチアルチザンライト」のインストール方法』

【コンテンツ】

  1. リサーチアルチザンライトの便利な利用方法
  2. アクセス総数の確認
  3. 訪問者属性の確認
  4. アクセスページの確認
  5. リンククリック・ボタンクリックの確認
  6. AdSenseの確認
  7. 検索キーワードの確認

【記事執筆時の環境】
リサーチアルチザン ライト 1.17
PHP 5.3.3
MySQL 5.0.95

リサーチアルチザンライトの便利な利用方法

無料のアクセル解析ツールは、Google アナリティクスを代表として数多くの種類があります。
ツールにはそれぞれ特徴がありますので、リサーチアルチザンライトの具体的な使い方を説明する前に、便利な利用方法を挙げてみます。

ログの保存期間に制限がない

自サーバーへ設置するタイプですから、解析サービス提供者の都合に全く影響されず、データをすべて自分で管理することができます。
ログの保存期間に制限はなく、長期的な解析が可能です。

統計情報がリアルタイムで閲覧できる

Google ウェブマスターツールやアナリティクスでは、統計情報は1日~2日程度のタイムラグが生じます。
リサーチアルチザンライトは現在の時刻までにアクセスされた情報が、リアルタイムで表示されます。
本日のアクセス数をすぐ知りたい場合は便利です。

JavaScript無効でもログを収集できる

Google アナリティクスなどのWebビーコン型解析ツールは、JavaScriptが無効だとログを収集できないケースが多いです。
リサーチアルチザンライトでは収集するデータに制限はありますが、JavaScriptが無効でもアクセスがちゃんとログに残ります。

アクセスされたページはtitleタグが表示される

titleタグに設定した内容をページタイトルとして表示しますので、どのページがアクセスされたかすぐわかります。
GoogleウェブマスターツールやアナリティクスはURLの表示ですので、どのページかわかりにくいです。

ページ内でクリックされたリンクやボタンがひと目でわかる

どのリンクがクリックされたか、どのボタンがクリックされたかが一覧で表示できます。

AdSenseのクリックがわかる

Google AdSenseのクリックデータも収集します。
収益データはAdSense管理画面でないとわかりませんが、クリックされたページ一覧やどの広告がクリックされたか確認することができます。

アクセス総数の確認

アクセス総数を集計するパラメータとしては3つあります。
集計期間、集計種別、集計するページの3つでデータを集計しグラフを表示します。

集計期間選択

1か月単位、1日単位、期間指定の3つの中から選択します。

  1. 1か月単位
    月解析ボタンをアクティブにし、何月のデータを表示するかカレンダーの矢印ボタンで指定します。
  2. 1日単位
    日解析ボタンをアクティブにし、何日のデータを表示するかカレンダーの日付をクリックして指定します。
  3. 期間指定
    ドロップダウンリストで開始日と終了日を指定して、[期間選択]ボタンをクリックします。

集計期間設定メニュー

集計種別選択

時間別/曜日別/日別の3つの中から選択します。

集計種別選択メニュー

ページ選択

デフォルトではすべてのページを対象にアクセス総数が集計されます。
メニューの[ページ選択]で対象とするページを選択すると、特定のページだけの集計結果を表示できます。

訪問者属性の確認

下記メニューからは訪問者の属性を確認することができます。

訪問者属性メニュー

リサーチアルチザンライトでは、訪問者には固有のIDが割り振られます。
同一訪問者であるかは、IPアドレスとユーザーエージェントから発行したものが同一かどうかで判断されます。
また訪問者にはID別に分かりやすい名前を付けることもできます。

ここでの情報で有用なのは、各訪問者がサイトでとった行動を確認できることです。
具体的には以下のようなことがわかります。

  • アクセス元(Google検索、ブックマークなど)
  • 検索キーワード(SSL通信では検出不可)
  • INページ/OUTページ
  • ページ遷移
  • ページ滞在時間
  • ページ内でクリックしたリンク
  • 再訪問してきたかどうか

行動を確認するには以下のようにします。

  1. メニューの[訪問者]をクリックします。
  2. 確認したい訪問者のIDをクリックします。
  3. 訪問者属性とともに、サイトでの行動が以下のように表示されます。
    この例では、Google検索で表示されたページをクリックし、1分31秒ページを閲覧してサイトを離れたことがわかります。
    訪問者行動一覧

アクセスページの確認

メニューの[ページ]では、解析対象期間でアクセス数が多い順に、ページが一覧で表示されます。
ページはtitleタグに設定した内容をページタイトルとして表示します。

アクセスページ一覧

リンククリック・ボタンクリックの確認

メニューの[リンククリック]、[ボタンクリック]では、ページ内でどのリンクがクリックされたか、どのボタンがクリックされたかが一覧で表示されます。

AdSenseの確認

Google AdSenseをページに設置していたら、広告のクリックログを見ることができます。
メニューの[AdSense クリック]では、設置した広告別にアクセス数が表示されますで、どの広告が有効に働いているか確認できます。

クリックしたAdSense広告一覧

検索キーワードの確認

検索キーワードは、複数の単語をスペース区切りで指定した「検索フレーズ」と、単語を抜き出した「検索ワード」の2種類を確認できます。

ただSSL通信では検索キーワードを取得できませんので、「esrc=s」と表示されてしまいます。
現在ではSSL通信が大半を占めますので、検索キーワードの確認はGoogle ウェブマスターツールで確認することをおすすめします。

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