Pleiades All in Oneによるローカル開発環境の構築方法

動的なWebサイトをPHPプログラムで構築する場合やWordPressを使う場合は、ローカルに開発環境を整えると効率的に作業を進めることができます。EclipseとXAMPPが含まれている「Pleiades All in One」というパッケージを使った開発環境の構築の仕方を解説します。

【コンテンツ】

  1. 動的Webサイトを開発するのに必要なもの
  2. Pleiades All in Oneで日本語化されたEclipseとXAMPPを同時インストール
  3. Pleiades All in Oneのインストール方法
  4. Eclipseの設定
  5. XAMPPの設定
  6. phpMyAdminのアップグレード
  7. PHPの設定

【記事執筆時の環境】
Windows 7 Professional 32bit SP1
Pleiades All in One 4.3.2.v20140309
Eclipse 4.3.2 Kepler SR2
XAMPP 1.8.2
phpMyAdmin 4.1.9

動的Webサイトを開発するのに必要なもの

PHPで動的なWebサイトを構築しようとしたら、
動作確認には「Webサーバ」「PHP実行環境」「データベース」が必要です。

WordPressもPHPでできていますので、それらがなければ開発に支障がでます。

そして、開発環境をローカルPCに構築しようとしたら、それらすべてが含まれている、
「XAMPP(ザンプ)」というパッケージを利用するのが最も手軽です。

XAMPPは、完全フリーのオープンソースパッケージで、下記サイトからダウンロード可能です。

http://www.apachefriends.org/jp/index.html

XAMPPダウンロードサイト

PHPプログラムは普通のテキストエディタやホームページ作成ソフトでもコーディングすることは可能です。

しかし、色んなデバッグ機能がついた「統合開発環境」を用いると、さらに効率的な開発が可能になります。

フリーの統合開発環境としては、「Eclipse(エクリプス)」が有名です。

Eclipseは、下記サイトからダウンロード可能です。

http://www.eclipse.org/downloads/

Eclipseダウンロードサイト

Pleiades All in Oneで日本語化されたEclipseとXAMPPを同時インストール

Pleiadesは、Eclipseを日本語化するプラグインです。

そして、「Pleiades All in One」というパッケージには、Eclipse本体とXAMPPも含まれているため、このパッケージさえインストールすればすべて揃うことになります。

ローカルPCに何もインストールされていない状態では、「Pleiades All in One」を下記サイトからダウンロードしインストールしましょう。

http://mergedoc.sourceforge.jp/

Pleiadesダウンロードサイト

Pleiades All in Oneのインストール方法

Windows 7環境にインストールする方法を解説します。

  1. http://mergedoc.sourceforge.jp/のサイトで、ダウンロードするパッケージのバージョンをクリックします。何か事情がない限り最新バージョンで問題ありません。
  2. PHPのFull Editionのダウンロードボタンをクリックします。
    32bit版と64bit版がありますので、自分の環境に合わせて選択してください。
    なお、ファイルはバージョンによって違いますが500MBを超える場合もありますので、ダウンロードに結構時間がかかります。

    Pleiadesダウンロード画面

  3. ダウンロードしたファイルは圧縮ファイルになっていますので、適当なフォルダに展開します。
    260文字を超えるパスやパスに日本語や空白が含まれているとエラーが発生しますので、ここではCドライブの直下に展開し、「C:\pleiades」をインストールフォルダとします。
  4. Eclipseについては、ファイルを展開することでインストールが完了です。
  5. XAMPPのセットアップのために、「C:\pleiades\xampp\setup_xampp.bat」をダブルクリックします。

    XAMPPセットアップバッチ画面

    コマンドプロンプトウィンドウが現れますので、何かキーを押します。
    すると、ウィンドウが閉じセットアップが完了します。

Eclipseの設定

「C:\pleiades\eclipse\eclipse.exe」を実行します。

ワークスペースの選択

最初にEclipseを起動すると、ワークスペースフォルダーを選択する下記ダイアログが表示されます。

ワークスペースフォルダー選択ダイアログ

「../xampp/htdocs」が表示されていますので、XAMPPと連携させるためこのままとします。

[この選択をデフォルトとして使用し、今後この質問を表示しない]にチェックを入れて、OKをクリックします。

Webブラウザーの設定

Webブラウザーは通常使っているものを設定します。

メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。

[一般]-[Webブラウザー]をクリックします。

Webブラウザー設定画面

[外部Webブラウザーを使用]にチェックを入れ、OKをクリックします。

XAMPPの設定

「C:\pleiades\xampp\xampp_control.exe」を実行します。

下記ダイアログが表示されますので、[Save]をクリックします。

言語選択ダイアログ

コントロールパネルで、ApacheとMySQLの[Start]ボタンをクリックし起動すれば、PHPプラグラムやWordPressがローカル環境で動作するようになります。
また、phpMyAdminを起動するには、MySQLの列にある[Admin]ボタンをクリックします。

XAMPPコントロールパネル

phpMyAdminのアップグレード

phpMyAdminを起動すると、アップグレードをうながすメッセージが表示されている場合は、以下のようにします。

下記サイトにアクセスして、最新版をダウンロードます。
http://www.phpmyadmin.net/home_page/index.php

既存フォルダ「C:\pleiades\xampp\phpMyAdmin」をリネームしておきます。

ダウンロードしたファイルを展開し、「C:\pleiades\xampp\phpMyAdmin」に設置します。

古いphpMyAdminのフォルダから、「config.inc.php」を新しいフォルダへコピーします。

【補足】
phpMyAdminのバージョンによっては、アップグレードした際、以下のメッセージが表示されることがあります。

「phpMyAdmin環境保管領域が完全に設定されていないため、いくつかの拡張機能が無効になっています。理由についてはこちらをご覧ください。」

この場合は、「データベース:phpmyadmin」にテーブルを作成し、「config.inc.php」に行を追加します。

テーブル作成には、「C:\pleiades\xampp\phpMyAdmin\examples\create_tables.sql」をインポートします。

「config.inc.php」に追加する行については、表示されたメッセージの'こちら'をクリックすると、NGとなっている項目がありますので、「config.sample.inc.php」から該当する行をコピーしてきます。次の行を追加する必要があると思われます。

PHPの設定

「C:\pleiades\xampp\php\php.ini」を開き、以下のように修正します。

エラー表示設定

NOTICEとDEPRECATED以外の表示を行うように設定します。

SSL通信有効化

PHPプログラムの中で、SSL通信を行えるよう設定します。

タイムゾーン設定

タイムゾーンを東京に設定します。

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