WordPress特集 - パーマリンク設定

パーマリンクとは、投稿や固定ページ、アーカイブページなどに個別に設定される永続的なURLのことです。永続的を英語で Permanent と言いますのでパーマリンクという名称になっています。パーマリンクは名前の通り、途中で変更すべきではありませんので、最初から適切な文字列と構造にします。

【記事執筆時の環境】
WordPress 5.7

【参考ページ】
サポート - パーマリンク設定画面
サポート - パーマリンクの使い方

[設定]>[パーマリンク設定] をクリックして、設定を行います。設定画面では基本のパーマリンク構造から違うものに変更できます。いくつか示されたパターンから選ぶか、独自のカスタム構造を設定できます。

パーマリンクはサイトを閲覧するユーザーのためだけでなく、SEOを考慮しても非常に重要です。ただ、すべてのサイトに適したおすすめのパーマリンクは存在しません。サイトの特性に合わせて制作者が十分検討し、最適な設定を行う必要があります。

基本

https://example.com/?p=123

? に続くクエリパラメータを付与した形式になっています。WordPressはクエリパラメータを基にどのページを表示するか判断します。

例えば最後の「p=123」は、投稿IDが123の投稿個別ページを表示することを意味します。固定ページならその部分は「page_id=35」のようになり、カテゴリーページは「cat=7」のようになります。

この形式ではすべてのページが番号で示されるため、どのようなコンテンツが掲載されているページかは分かりません。またすべてのURLにクエリパラメータが付くというのも一般的ではありません。

日付と投稿名

https://example.com/年/月/日/投稿名(URLスラッグ)/

年月日で表された投稿日と投稿名の組み合わせでURLを構成します。投稿名が日本語の場合はURLもその部分は日本語になります。投稿にURLスラッグが設定されている場合は、その文字列が投稿名として用いられます。

固定ページのURLには日付は付かず、ページタイトル(URLスラッグ)がドメインの後に続くだけです。カテゴリーページも同様に日付は付かず、「https://example.com/category/カテゴリー名/」となります。

この形式は毎日ニュースを配信しているサイトなどで、日付が重要な意味を持つ場合に適しています。

また、このような形式では投稿名(URLスラッグ)が重要になります。URLに日本語が含まれるのはあまり好ましくないので、投稿ごとに英単語を組み合わせてURLスラッグを設定するのがよいでしょう。ただ記事を作成するたびに、内容に適したURLスラッグを英単語で設定するのは日本人には煩わしいのも事実です。Web制作会社がこのパーマリンク構造を採用し、実際に記事を作成するクライアントにお願いしても無理があります。

月と投稿名

https://example.com/年/月/投稿名(URLスラッグ)/

「日付と投稿日」の形式と違うのは、投稿日の "年" と "月" だけを用い、"日" を省略したところです。月単位でコンテンツの追加があるサイトならこの形式でもよいでしょう。

URLスラッグの設定が面倒なのは同じです。

数字ベース

https://example.com/archives/123

最後の "123" は、投稿IDを示します。こちらも固定ページはこの形式にはなりません。カテゴリーページは、最後が「archives/category/カテゴリー名」となります。

この形式ではURLスラッグの設定がないので楽です。問題は "archives" にどれだけの意味があるかです。何らかの記録を保管しているのは分かりますが、コンテンツ内容は推定できません。

投稿名

https://example.com/投稿名(URLスラッグ)/

投稿も固定ページも同じ形式になる非常にシンプルな構造です。

この形式ではURLスラッグにいかに適切な意味を持たせるかで決まります。固定ページが主体で投稿ページがないサイトならこの形式でよいでしょう。

カスタム構造

タグを組み合わせて構造を定義します。部分的に任意の文字列を含めることもできます。

よく使われる設定は下記です。

https://example.com/%category%/%postname%/
https://example.com/%category%/%post_id%/

"%category%" を入れるかどうかは議論があります。カテゴリー名をURLに含めるとコンテンツの分類が明確になり、きれいな階層構造にできるのですが、後でカテゴリーを変更した場合、URLも変わってしまうためSEO上好ましくないという意見もあります。カテゴリーの変更がどれ位の確率で発生するかを判断の基準とします。

"%postname%" と "%post_id%" どちらがよいかも議論があります。postname は投稿名(URLスラッグ)ですので、記事の内容を適切に表現できる半面、前述したように設定の煩わしさがあります。post_id は WordPress が勝手につける番号ですので面倒なことはないのですが、ページコンテンツがどんな内容かさっぱり分かりません。あるテーマで記事を書くコラムなどでは postname を使ったほうが好ましいでしょう。徒然なるままに書く日記とか頻繁に発信する企業ニュースのようなものでは post_id で構わないと思います。

オプション

デフォルトのカテゴリーページとタグページのURLは、それぞれカテゴリー名とタグ名の前に、"category" "tag" の文字列が挿入されます。その文字列を変更したい場合は、ここで設定できます。

なお文字列自体を削除したい要望もあり、その方法はいくつかあります。裏技的にカテゴリーベースに ".(ピリオド)" を設定すればいいという情報もネットでは氾濫していますが、これは結果オーライ的な方法であり、WordPressのパーマリンクリライトルールを無視していますので、止めたほうがよいでしょう。どうしても文字列を削除したいのなら、functions.phpにリライトルールを追加します。あるいはおすすめはしませんが、プラグインを利用する方法もあります。

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