WordPress特集 - WordPress情報の整理
公開日:2021年12月9日
WordPressでサイト構築する時は、制作時に使用する情報を自分が分かりやすい形であらかじめ整理しておきます。特に独自テーマで制作するとなると、さまざまな情報を決めなければなりませんので、情報の整理は作業の効率性に大きく影響します。
【記事執筆時の環境】
WordPress 5.8
WordPress基本情報
WordPressインストール時や、インストール後の初期設定で使う情報です。既存テーマを使う場合も設定が必要な情報です。
サイトのタイトル
WordPressインストール時に指定しますが、管理画面からあとで変更も可能です。
テーマによってはヘッダーにそのまま表示しますし、titleタグに使いブラウザタブに表示することもあります。ユーザーが見たら何のサイトか理解できる適切で簡潔な文言にします。
キャッチフレーズ
一般設定画面で入力します。デフォルトは「Just another WordPress site」となっていますので必ず変更します。
テーマによっては使わないこともありますが、キャッチフレーズは管理画面からすぐ変更でき、テンプレートタグで出力できますので、使い勝手が良い項目です。
管理者メールアドレス
WordPressインストール時に指定します。自動更新通知などがこのアドレスに送られてきます。
テーマ情報
独自テーマを制作する際、style.css に記述する情報もあります。
- テーマディレクトリ名
テーマを構成するファイルを格納するディレクトリ名を決めます。
ディレクトリは wp-content¥themes の下に手動で作成します。 - テーマ名
style.css に必須の項目となります。"Theme Name:" のあとに記述します。 - テーマの説明
style.css に、"Description:" のあとに記述します。必須ではありません。 - 作成者
style.css に、"Author:" のあとに記述します。必須ではありません。 - バージョン
style.css に、"Version:" のあとに記述します。必須ではありません。
なお、style.css に記述する項目はその他にもあるのですが、独自テーマの場合は上記項目で十分と思います。
パーマリンク
パーマリンク設定画面で設定します。パーマリンクは一度設定したら変更しないのが原則です。
- 共通設定
- カテゴリーベース
- タグベース
- カスタム投稿タイプの設定
共通設定とは別に設定できます。プラグインを使えばパーマリンク設定画面で設定できるようになります。
WordPressユーザー
管理者ユーザーはインストール時に作成されますが、クライアント用など他のユーザーが必要な場合もあります。
- ユーザー名
- メールアドレス
- 権限グループ
メディア設定
WordPressでは画像ファイルをアップロードすると、自動的に何種類かのサイズの画像が生成されます。デフォルトのままにすることもできますが、サイトで特定サイズの画像を使用したい場合は、自動生成する画像サイズを決めておきます。また不要なサイズは無効とすることもできます。
- サムネイルサイズ
- 中サイズ
- 大サイズ
- カスタムサイズ
サーバー情報
この情報はWordPressに限らずWebサイトを構築する際に必要となります。パスワードもありますので非常に重要で、どこかにまとめておくと制作作業時に便利です。
Webサーバー
ホスティングサービス・レンタルサーバーを使う場合が多いと思いますが、その管理画面にログインする情報です。
- ログインURL
- ログインユーザー名
- ログインパスワード
データベース
レンタルサーバーによってデータベースにアクセスする方法は違います。アクセスする際、ユーザー名とパスワードを入力する必要がある場合が多いです。
また、WordPressをインストールする際のテーブル接頭辞も決めておきましょう。セキュリティの面からもデフォルトの "wp_" でないほうが望ましいです。
- ログインURL
- ログインユーザー名
- ログインパスワード
- ホスト名
- データベース名
- データベースユーザー名
- 照合順序
- テーブル接頭辞
FTPサーバー
サーバーのディレクトリにファイルをアップロードする際に必要になります。FTPクライアントソフトに設定します。
- ホスト名
- ユーザー名
- パスワード
メールサーバー
メールフォームを設置する場合の情報です。
サイトを設置するサーバーと同じサーバーをメールサーバーとして使う場合は、通常は意識することなくメールを送ることができますが、外部のメールサーバーを使う場合は必要となります。
- 受信サーバー/ポート番号
- 送信サーバー/ポート番号
- メールアカウント
- パスワード
お問い合わせフォームなどを設置しメール送信する場合は、送信する宛先および差出人の情報も決めておきます。
ページリスト
一般のWebサイト制作でも、それぞれのページタイトルとURLは最低限決めておかなければなりません。ページ固有の情報は他にもありますので、下記項目でリストを作成します。
ページタイトル
ページ内容を適切に示すタイトルにします。個別投稿のタイトルは長くて構いませんが、固定ページのタイトルはメニュー項目としても使いますので簡潔にします。また、タイトルの長さはデザイン上の制約となりますので、それぞれのタイトルはできるだけ揃えたほうがデザインしやすくなります。
スラッグ(ページID)
サイト全体で固有の文字列を設定する必要があります。アップロードするファイル名とも重複してはいけません。URLの一部ともなりますので、日本語は避けます。半角英数字およびハイフンを使って設定します。
URL
パーマリンク及びスラッグを考慮して、ページごとのURLを決めます。階層構造を持ったページはそれも考慮に入れる必要があります。
titleタグ
SEO上の問題がありますので、ページタイトルとは別に設定します。titleタグの構造も設計しておいたほうがよいでしょう。SEOプラグインを使う場合も設定に必要です。
titleタグの文字列は検索結果のページタイトルとしても使われますので、文字列の長さに制限があります。Googleの仕様もしょっちゅう変わりますが、だいたい30文字程度で表示されます。
メタディスクリプションタグ
meta description タグに設定した文章は、検索結果のスニペットに使われることが多いです。文字数の制限がありますが、これもGoogleの仕様がしょっちゅう変わるため、最適な文字数は時々で違います。100文字程度を目安にすればいいでしょう。表示文字数が変わってもいいように、ユーザーに伝えたい言葉は前半のほうにもってきましょう。
使用テンプレート
WordPress固有の項目ですが、そのページがどのテンプレートを使用するか決めておきます。
ページ属性
固定ページやカスタム投稿ページは階層をもつことができます。親ページがあるなら、それをはっきりさせておきます。また順序も決めておきます。
テンプレート/テンプレートパーツの名前
ページリストとは別に、作成するテンプレートとテンプレートパーツについてもファイル名を決めておきます。テンプレートについてはあらかじめ名前のルールが決められていますが、テンプレートパーツやカスタムテンプレートは任意の名前で作成することができます。
その他の設定情報
カテゴリー・タグ情報
投稿あるいはカスタム投稿で使うカテゴリーとタグの情報を整理します。
「名前(日本語可)」「スラッグ(半角英数字)」を設定する必要があります。オプションで「説明」も設定します。
またカテゴリーについては階層構造にすることもできます。
カスタム投稿・カスタム分類情報
カスタム投稿タイプを使用する場合は、「ラベル(日本語可)」と「スラッグ(半角英数字)」を決めておきます。オプションで「説明」などの項目もあります。
カスタム分類(カスタムタクソノミー)は、「ラベル(日本語可)」と「スラッグ(半角英数字)」の他、どの投稿タイプで使うか決めます。また、「ターム」も決めておきます。
カスタムフィールド情報
カスタムフィールドを設定する場合は、「名前(半角英数字)」「表示ラベル(日本語可)」「フィールドの種類」「必須項目かどうか」を決めておきます。
チェックボックスやラジオボタンでは選択項目もリストアップしておきます。
カスタムメニュー情報
メニューの位置は、functions.php にコードを記述し登録しますが、「名前(半角英数字)」と「表示ラベル(日本語可)」が必要です。
実際のメニューについては、メニュー名と追加するメニュー項目、表示するメニューの位置を決めておきます。
ウィジェット情報
functions.php にウィジェットエリアを登録しますが、「名前(日本語可)」と「ID(半角英数字)」を決めておきます。
プラグイン情報
インストールするプラグインをリストアップしておきます。
functions.phpへの記述項目
functions.php にはさまざまなコードを追加しますが、漏れがないようにどういう項目があるかリストアップしておきます。
フォーム項目
お問い合わせや購入フォームなどを設置する場合は、どういう項目を含めるか決めておきます。
プラグインで設置する場合がほとんどだと思いますが、項目名とIDは必要になります。またオプションで必須項目かどうか、文字列の最小値/最大値なども設定できます。
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