WordPress特集 - 動作環境
公開日:2021年6月11日
WordPress を動作させるには、「Webサーバー」「PHP実行環境」「データベース」の3つのモジュールが最低限必要になります。各モジュールにはそれぞれバージョン指定があります。
【記事執筆時の環境】
WordPress 5.7
【参考ページ】
WordPress について - 要件
Make WordPress Hosting - Server Environment
記事執筆時点では、下記が推奨する環境となっています。
- Webサーバーは、Nginx または mod_rewrite モジュールありの Apache
- PHP 7.4 以上
- データベースは、MySQL 5.6 以上または MariaDB 10.1 以上
- HTTPS 対応
PHP 5.6.20 以上、かつ MySQL 5.0 以上であれば WordPress は動作するとしていますが、公式サポートは終了しています。推奨環境でない場合は、WordPressの管理画面に警告が表示されることがあります。
注意点としては、上記推奨環境は WordPress 本体のものであり、テーマやプラグインは例え公式のものでも、サポートするバージョンに違いがあることです。テーマやプラグインのバージョンアップは WordPress 本体と連動しておらず、それぞれの開発者にまかせられています。
ほとんどのレンタルサーバーでは WordPress が推奨する動作環境を持っています。また古くから構築したWebサイトに問題が生じないように、PHPやデータベースは複数のバージョンから選択できるようになっています。
一度正常に動作することを確認したWebサイトでは、WordPress のみならず PHP やデータベースもバージョンアップしないという選択肢もあります。いずれかのモジュールがバージョンアップするたびに、バックアップや動作確認するには手間がかかり過ぎるからです。
ただ古いバージョンは開発元でのサポートも順次終了していきますので、セキュリティ面での心配はつきまといます。またレンタルサーバー側で古いバージョンに対応しなくなる時期もやってきます。
現実的な対応としては、Webサイトを構築する際は最新環境にしておき、2年に1回はWebサイトのリニューアルに合わせて環境も最新に更新し維持することです。メジャーアップデートはともかく、各モジュールのセキュリティアップデートは動作に支障が生じることも少ないので随時行ったほうがよいでしょう。
以下、各モジュールについて記事執筆時点での詳細をみていきます。
Webサーバー
WordPress が公式にサポートするのは下記です。
- Apache HTTPD 2.4
- nginx 1.20 / 1.19
公式にはサポートしていませんが、IIS や LiteSpeed でも動作します。
PHP
WordPress 自体が PHP で書かれているプログラムですので、PHP のどのバージョンを選ぶかは重要です。
WordPress がサポートするのは、PHP 5.6.20 から PHP 8.0 までです。WordPress 5.2 からはサポートする PHP の最低バージョンは 5.6.20 となりました。
ただし実際に使うのは、推奨環境にあるように PHP 8.0 または PHP 7.4 にするのが望ましいです。PHP 7.3 は開発元のアクティブサポートが既に終了しており、セキュリティサポートも2021年12月で終了します。
データベース
WordPress が公式にサポートするのは下記です。
- MariaDB 10.5 / 10.4 / 10.3 / 10.2
- MySQL 8.0 / 5.7
MariaDB は MySQL から派生してできたデータベースで、バージョンにより MySQL と互換性があります。
両方ともデータベース管理ツールの phpMyAdmin が使えます。
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