WordPress特集 - レンタルサーバー上での制作
公開日:2021年6月11日
小規模なWebサイトでは、本番のレンタルサーバー上で制作することもよくあります。その場合はレンタルサーバーの仕様に従い、制作前にWordPressをインストールする必要があります。
簡単インストール機能を使ったインストール
多くのレンタルサーバーにはWordPressを簡単にインストールする機能があります。
その機能を使うと簡単にしかも素早くインストールできるので便利ですが、WordPress標準でのインストールと異なる場合もあるので注意が必要です。例えばWordPressの一部機能に制限がかかっていたり、追加のプラグインがインストールされている場合もあります。
またアンインストールも、レンタルサーバーが指定した手順に従わなないと思わぬ不具合が生じることがあります。
標準のインストール手順に慣れていると戸惑ってしまう場合もありますので、レンタルサーバーのマニュアルを確認しましょう。
手動でインストール
レンタルサーバーのディレクトリに、WordPressの構成ファイルを手動でアップロードしてインストールすることもできます。
WordPress標準ではこの方法をとりますが、どのディレクトリにアップロードする必要があるか、データベースはどうするかなど、レンタルサーバーの仕様を十分に確認してから行いましょう。
以下項目ごとの注意点を説明します。
データベース
WordPressをインストールするには、データベースホスト名、使用するデータベース名、そのデータベースにアクセスするユーザー名およびパスワードが必要となります。
レンタルサーバーとの契約により、使用できるデータベースは決まっています。契約者がデータベースを追加で作成できる場合もありますし、使用できるデータベースがあらかじめ決まっている場合もあります。あらかじめ決まっている場合はそのデータベース名を調べておきましょう。
同様にデータベースユーザーも、追加で作成できる場合とあらかじめ決まっている場合がありますので調べておきましょう。ユーザーを追加で作成した場合は、データベースにアクセスする権限を設定する必要があります。
ファイルのアップロード
WordPress構成ファイルは、通常は FTPクライアントソフトを使ってWordPressをインストールするディレクトリにアップロードします。
FTPに使うホスト名とアカウントは、レンタルサーバー契約時に提供されていますので、それを使います。
FTPクライアントソフトは何を使っても構いません。
よく使われるソフトに、FFFTP や FileZilla があります。個人的にはオープンソースの FileZilla がおすすめです。
なお Windows 10 ではエクスプローラーを使ってFTPサーバーに接続することができますので、必ずしもFTPクライアントソフトを必要とするわけではありません。ただ操作性は良くありません。
パーミッション
アップロードしたディレクトリやファイルは、適切なパーミッションを設定してないとインストールに失敗することがあります。またセキュリティが脆弱になる可能性もあります。FTPクライアントソフトで適切に設定しましょう。
パーミッションの設定はレンタルサーバーの仕様によっても異なりますが、推奨は以下になります。
- ディレクトリ
705 または 755 - ファイル
604 または 644 - wp-config.php
600
.htaccess
.htaccessは、WebサーバーApacheの設定ファイルです。WordPressをインストールすると、このファイルにも書き込みが行われます。
パーミッションは 604 か 606 に設定します。
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